2023年はテント業界の国家資格である、帆布製品製造1級・2級技能試験の開催が予定されています。なかなかまとまった情報ないため、こちらにまとめてみたいと思います。

 

帆布製品製造技能試験って何?

合格をすると帆布製品製造技能士という資格が得られる国家試験です。内容は学科試験、実技試験ともに我々テント業のための国家試験となっています。この国家試験は各県の職業能力開発協会が実施運営をしています。こちらには各県の工業組合も運営に全面協力を行っています。

試験は2年毎に開催されていますが、各単組ごとで受験者が集まらず開催されない場合も有り、10年以上開催できないといった例も見受けられます。自分の所属単組以外でも受験は可能なようですが、なかなか情報がないため、「受けられる時に受ける。」ことが求められるかもしれません。

帆布製品製造技能士には1級・2級があり、今年開催予定のものは1級・2級となります。後述する受験資格を満たした方のみチャレンジが可能です。 

 

帆布製品製造技能士のメリットは何?

現状テントのことを複合的に学べる機会は限られており、この技能士試験は格好のチャンスとなります。表立って技能士が優遇される仕事は少ないとは思いますが、行政からの信頼は厚く、スペックを入れる際の最初のきっかけや、自分がテントのプロであるという証明にもなります。実際に技能士であることを生かして仕事を受注しているケースも諸先輩方のお話を聞くと多々あるようです。(何事もアピールしなければ始まりませんが)

  

受検するにはどうしたら良いの?

我々が受験できる技能検定は都道府県職業能力開発協会が実施するものとなります。
詳しくは下記画像をクリックしていただけると前年度の受検案内が表示されますので、そちらを参照ください。今年度の要項については、8月に発表される予定です。大まかな情報は下記となります。

名称:令和5年度後期帆布製造1級、2級技能試験
時期:2023年9月1日 試験案内開始日
   2023年12月~2024年2月(各単組により異なる) 実技試験
   2024年1月21,28、31日 2月4日の4日間のうちいずれかに実施 学科試験
受検資格:概ね下記のようですが詳しくは前年度の受験案内を御覧ください

今年度受験案内:案内を見ていていただくと2023年の後期に帆布製造の試験が行われる旨の告知があります。応募、受験資格等の記載がありますので詳細は案内を参照ください。画像をクリックすると案内がダウンロードできます。

 

何を準備したら良いの?

日本テントシート工業組合連合会より、技能検定のための教本が発刊されています。下記のように1級用と2級用のテキストがありますので、自分の受けられるものを工連に問い合わせて購入をしてください。ただ、こちらは工連に加入している会社のみ購入できますので、加入されていない方はいずれかの単組に所属する必要があります。

受検が開催される単組にて、勉強会が開催される場合もあります。2023年の場合、岐阜県ではすでに1月に勉強会が開催されました。なかなかない機会ですので、ぜひチャンスが有れば受講してください。

まとめ

最初にも記載しましたが、県によっては機会を逃してしまうとなかなか受検すらできない状況になっています。工連でもどうにかしてもう少し受検しやすい状況にならないか議論を重ねているところです。また、講習会についても開催される単組、されない単組色々と状況が違っています。なんとか全国の方々にも学ぶ機会をということで、下記のような動画を工連の委員会の方が作成されました。ぜひご覧いただき、技術向上に生かしていただけたら幸いです。また、もし受検したいが単組で開催されないという場合、一度工連なり青年部なりに声を寄せていただければと思います。

またお知らせのアーカイブは下記よりご覧いただけます。
https://bit.ly/3jxn77U